素人が畑をやってみる Vol. 10 | 2020-06-18

雨が多く降る季節になって野菜の伸びが早くなってきた。中々芽が出なかった生姜や後追いで植えた人参も発芽。あったかくなってくると植物も虫もみんな活発だ。土の中の芋虫やチョウチョ、引越しするアリなど昆虫界の住人も大分増えてきている。今日のアリは自分の10倍ぐらいのサイズの芋虫を10mぐらい先の巣穴まで引っ張って運んでいる。自分の体のサイズに置き換えたらとんでもないな。要はヒグマを1km先の自分ちまで運ぶってことだ。育ってきた枝豆はカメムシがついているのだが、とってもとってもきりがないので放っておくことにした。(ちなみに一本だけ植えていたブロッコリーはすでにチョウチョとなった青虫に食べられた)不思議なのが全部が全部の枝豆にカメムシがつくわけではないということ。場所もあると思うけどある程度需要と供給のバランスがあっていれば食い尽くすことはないかもしれない。食物連鎖のバランスを取れば、自動で循環が周り始める。欲張ってたくさん作ろうとすると土の栄養が偏る。そうなると野菜は追肥を入れなければ大きく育たなくなるし、昆虫のバランスが崩れて天敵の少ない虫も優位に増えてしまう。農薬を使えば今はいいが弱い蜂や蝶は死んでしまうので、長期的に見ると受粉をしてくれる虫がどんどん減り、手で雄しべと雌しべを受粉させなければいけなくなる。
雑草を抜きまくれば地面が必要以上に乾燥しやすくなるのでマルチを引く必要が出てくるが、クローバーなどをそのまま生やしておけばマルチの代わりになって水分の蒸発を抑え、温度の急激な変化も抑え、風もある程度柔らかくしてくれる。ナメクジなんかもクローバーで満足してくれるので、中に植えている野菜に付く数は少ない。

普通は雑草はバッチリ抜いてマルチ敷いて、肥料もバッチリ入れて、虫があまり付くようなら農薬を撒くわけだけど、、
このパターンは土が育たないので始めると毎年肥料を入れて耕さないといけなくなるというめんどくさがりの自分には全く向いていないパターン。なんというか、楽をしたくて、便利な生活が送りたくて、レンジや掃除機やTVや車を買って、そういったものに取られる時間やお金が余計増えて逆に忙しくなっている人類の本末転倒な感じが見え隠れしていると思うのはなぜだろう。
畑を見ていると、だんだん世の中の縮図を見ている気分になってくる。
やはり自分にはあまり手をいれない(ほったからしではありません)やり方があっていそうだ。